12月, 2017年
シモシュ ピアノ持ち込みコンサート
他の楽器と違い、ピアニストはコンサートの時に自分の楽器を使う事ができず、基本的にホールにあるピアノを使います。
そんな中、シモシュさんはご自身のコンサートで自分のピアノを使いたい、といって3年前自宅のピアノを持ち込んでコンサートを行ったことがあるそうです。
しかし自宅のグランドピアノはコンサートグランドではないので、響きの面でちょっと物足りなく感じたそう。
そして、今日はファツィオリを持ち込んでのコンサート。
世界3大ピアノといえば
スタインウェイ(1853年~)
ベヒシュタイン(1853年~)
ベーゼンドルファー(1828年~)
これらと比べてファツィオリは1981年にできたピアノメーカーで、歴史はとても新しいです。(ちなみにヤマハは1897年~)
ですが、「世界一のピアノを作りたい」というファツィオリさんの熱意によって、今では世界の様々なコンクールで公認ピアノとなり、たとえば第14回ルービンシュタイン国際ピアノコンクールではファイナリスト6名中5名がファツィオリを使ったそうです。
今日持ち込んだファツィオリは、2010年のショパン国際ピアノコンクールで実際に使われたものだそうです。
なんと贅沢なんでしょう。コンサートの合間、シモシュさんは、とても弾きやすい、と言っていました。
プログラムは全部シモシュさんのオリジナル。初めて聴く曲ばかりでしたがどれも個性が際立つ曲、シモシュさんのテクニックも素晴らしかったです。しかしトークとなるとゆるりとしたキャラで優しい雰囲気でコンサートは進み(ギャップがすてき)2時間ちょっとがあっという間に感じました。